人気記事

すっぽん小町 グリーンスムージー
  • ★グリーンスムージー
    記事のまとめ

グリーンスムージー
  • ★グリーンスムージー
    をはじめよう
    レビュー

2010年05月03日

上海万博見てきました。日本館にはがっかり、失望。

5月1日の初日に上海万博行って来ました。
日本館も見てきましたが、正直、失望、がっかりです。本当はこんなサガる記事書きたくないけれど、メディアも書かないし、日本人として感じたことを正直に書きます。
%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E4%B8%87%E5%8D%9A%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A4%A8.JPG

ガッカリその1 外観

見た瞬間、「え?これ?パース図と違くない?」と思っちゃうくらいチープな外観。
蚕のようになめらかな曲線はどこへやら…。パースでは美しい藤色も実際は安っぽくて。一昔前のラブホテル?しかも初日なのに、ところどころ茶色に薄汚れていて(黄砂といえども、掃除くらいしたら?)、チープさに拍車がかかってました。まるでさびれたテーマパークにありそうな感じ。う~ん、不安が募ります。


ガッカリその2 内容

それでも「日本の最新技術が見たい!」と大勢の中国人が並んだ日本館。
日本を代表する名だたる企業(TOYOTA、キャノン、パナソニック、三菱、日立、富士通、東芝、NTT、資生堂、ブリジストン、TORAY、TOTO、HONDA、森ビル等)が協力してるというだけあり。どんな技術が展示されているのか、誰でも期待しますよね。私も3時間並びました。

余談だけど、初日、上海万博に来ている中国人はデジタル一眼所有率が高い!全体の2割はいたんじゃないかな。しかも97%がキャノンかニコン(3%はソニー)。この現象からも日本の先端技術に対する期待感が伺われます。


で。いよいよ3時間並んで、やっと中に入れたかと思うと…う~ん、正直がっかり。


まず、展示物に一貫性がない。最初に鑑真や茶室や屏風とかこまごました展示物が出てきて、その後は唐突に、下水(海水?)の浄化設備の機器が出てくる。
一応、屏風も、最新のカメラで文化財を分割撮影して、それを大判プリンタで印刷した‘伝統と未来技術のコラボレーション’らしいんだけど、わ、わかりづらっ。。一般人にはどこが革新的なのか、ピンと来ないってば…。
浄化システムも日本独自の技術なのかもだけど、なんか地味で。
ほとんどの客が素通りしてた!


そういった細々とした展示物の後、次のホールに移る前に、いきなり待機させられる。
おそらく、次の展示物は、一定の人数を揃えてから見せる予定で、ここで待たせちゃうんだろうけれど。説明が一切ないものだから、中国人も「一体ど~なんてるんだ!」とヤジをガンガン飛ばす始末。
せめて、「ここで5分お待ちください」とかアナウンスすれば良いのに。
で、待機している間に見せられる映像が、これまた良く分からない!
ブルドーザーがゴミをさらっている映像なんかが出てくるんだけど、それをアップで見せられても、正直気持ちがいいもんじゃない。
真面目に環境保全を伝えたい気持ちは分かる。だけど、見せ方、伝え方ってもんがあるんじゃないだろうか…。


そして次が、既に報道などでも紹介されたゾーン。キャノンの技術の超精密カメラでとられた映像は確かに綺麗で、観客からも「ほぉーっ」という声も漏れていたのは確か。だけど、その後が良く分からない。支離滅裂な構成なのだ。


中国と協力して取り組んできたトキ保護の様子を伝えるドキュメンタリー映像。中国と一緒にやってきたことだし、題材も決して悪くないんだけど、いかんせん見せ方が地味かつ下手!!!
唐突に素人が取ったような映像が流れるから、申し訳ないんだけど、自治体単位のちっちゃな取り組みにしか見えない。だから、中国人の間でも「この話題って、国家館で発表するほど凄い事なんだっけ?」って感じでポカ~んとした空気が流れていた。


誤解無きように言うけれど、トキの取り組み自体は素晴らしい事だと思う。でも国家のプレゼンテーションの題材として使うには、(取り組みの良し悪しは関係なく)そもそも地味で、難しい題材なのでは?
だけど、しっかり頭を使って演出を考えて工夫を凝らせば、それでも素晴らしい感動を会場に呼ぶこともできたはずなのだ。本当に残念。


そして続けて、未来技術の紹介映像。一応トキも取り入れたストーリー仕立てになってるんだけど、オチは特に無い。i-REALというトヨタが開発したセグウェイのような乗り物に、登場人物が乗って出て来るのはいいんだけど、i-REAL自体は2007年に発表されたものだから、今さら…って感じ。
パナソニックのライフウオール(家の壁全体がテレビのディスプレイ化している)も、面白いんだけど、別にそんなに斬新じゃないよね、って感じで…。
先日発売されたiPadのほうがよっぽど斬新に見えるのは、やっぱり見せ方の問題なのかな。
ロボットのバイオリン演奏も、凄いんだかどうなのか微妙。せめて四重奏やオーケストラでもやれば良かったのに。日本産業館のロボットのほうが、目新しい感じがする。


そして最後が、能と中国の伝統芸能の崑劇のコラボレーションという舞台。だけど…ま、またモチーフがトキ!正直「まだトキひっぱるの?」と思った人も多いと思う。崑劇のことはよく知らないけど、動きは狂言に近い。衣装はきわめて地味で、舞台装置や大道具類もない。狂言のように身体を使って表現するんだけど、このワビサビの世界が中国人に伝わったかどうかは…疑問!!ちなみに私には良く分かりませんでした。


以上を以て終了なのだけど、並んだ割には「なんだか良くわからなかったな~」という内容。
日本人の私が贔屓目に見てこんな感想だから、中国人の感想も同じようなもんだと思う。


蚕をイメージしたという外観なのに、中身は蚕とは一切関係無し。しかも後半はトキがテーマ。だったら外観もいっそトキにすれば?(私にはそもそもナマコにしかみえないけど)。外観も中身も脈絡のない羅列のオンパレードで「つながり」をアピールしても、何も伝わってこないと思う!


そして、私が一番納得いかないのは、この日本館に130億円もの費用がつぎ込まれているということ。しかもそのうちの半分は国が持っているから、65億円は私たちの血税なのだ。


税金を使って日本をプレゼンテーションするのなら、もっと、責任者は考えに考えて、練りに練って日本の良い所をどんどん世界にキチンとアピールすべきなのに、この日本館はそれが出来ていただろうか?答えはNOである。


どうみても、やっつけで作ったとしか思えない。


中国人も日本館には凄く期待して、3時間も並んでくれた。この折角のチャンスをみすみす無駄にして、国益を損なうようなパビリオンを「適当に、やっつけで」作った関係者に腹を立てずにはいられない。


調べたところ、日本館の建物の建築設計・監理業務は日本設計が3174万円で落札したとのこと。設計費用が3174万円なら、残りの129億7千万円はどこに消えたのか?まさか施工?あの安っぽい色の外装のビニール?(最新技術が入ってるなんて見た目にはわからない)。
一体、誰がこんな巨額資金で、こんなチープなパビリオンを作ったのか?
誰かがよくわかんない不当な名目で、資金をぼったくてるんじゃないかと疑われても文句は言えないと思う。

私は、一人でも多くの人が、この日本館を実際にみて、本当に感じたことを、発信して欲しいと思う。マスコミは上海万博の揚げ足取りに熱心だけど、こういうことは伝えない。


各国のパビリオンを見れば、それぞれの国の「対中戦略」が概ね分かる。アメリカパビリオンは、資金不足とか、なんだかんだ言われながらも見事にまとめ上げたと思う。目新しいことなんて無かったけれど、巧みな映像技術を駆使して、ヒラリーとオバマのメッセージ映像をドーンと打ち出して、中国人のハートをうまくキャッチしていたのだ。来場するであろう1億近くの中国人に対して、アメリカをどう売り込むか、ということを綿密に考えているのだ。


対して日本館。仕切ったジェトロが、しょせんお役所主義で作ったとしか思えないまとまりの無さを露呈しただけのガッカリ館。


ちなみに、日本館に入る前の待ち時間で流れていた映像は観光庁が作った映像。日本の四季や名所、アニメや秋葉などの文化が上手く取り入れられていて、良いつくりだった。せめて観光庁に全てを任せたほうが絶対魅力的な日本をアピールできた…。悔やまれる。


追記
※130億あったら、出来ただろう!私が思うこんな日本館だったらよかったな。

1、宮崎駿プロデュースの日本館。アニメ、エコ、ロボット技術全てを盛り込んだ夢の館。
ロボットも、宮崎駿がデザインしたロボットがいっぱい出てきて、アニメとリアルが融合したような世界。
たとえ、トキをテーマにした映像を作っても、宮崎駿なら感動を巻き起こすものを発信できたはず。

2、村上隆プロデュースの日本館。森ビルが協賛してるんだから、これくらいは出来たのでは~?

最新記事

  1. お買いものパンダ ぬいぐるみ買いました!
  2. 映画「バチェロレッテ」試写会行って来ました
  3. 持田香織さん&スタイリストの岡本純子さんと alcali(アルカリ)のコラボはこの秋注目!
  4. ZABAR'S(ゼイバース)のトートバッグはNY土産に最適!
  5. 江本自然農園のトマトジュース@アムリターラハウス
  6. グリーンスムージー効果 ダイエット
  7. 美人帽子 アシーナニューヨーク リサコのタンネイビーを求めて
  8. 台湾映画「セデック・バレ」感想。大阪アジアン映画祭にて
  9. ブロンデル銀座のショコラショー♥これぞ媚薬
  10. オーガニック好きなら一度は行きたい!阿里山(アリサン)カフェのベジバーガー

検索